2019総括

2019年も大変お世話になりました。

お客様、スタッフ、地域のみなさん、その他山田農場にかかわっていただいたすべての皆さんに(思い出せるだけ)感謝いたします。なんとか、ほんとにひやひやものでしたが、なんとか年を越せそうです。

 

今年はとにかく天候が良くない年でした。

初夏の日照不足は就農して初めてのひどさでした。それでも昨年より多めに作付けしていたことや、天候不順につよくなるように工夫して栽培していたことが功を奏してか、なんとか夏野菜などもたくさん出荷することができました。

 

九月の台風は、幸い船橋の右側を通ったので房総の農家よりは被害は出なかったのですが、それでも体験したことのない強さの台風でした。二個の台風は野菜を傷だらけにして被害を残して去っていったのですが、本当の被害はそのあとの高温多湿でした。傷だらけになった野菜は高温も手伝って病気が蔓延し、虫が大量に発生して大被害をもたらしました。

里芋 今関西地方を中心に大問題になっている「疫病」に感染。あっという間に広がって、ほとんどが売り物になりません。里芋が病気になるなんて初めてのことです。幸い多めに作付けしたので生き残ったものを出荷して何とかなりそう。来年の種イモは巨星にもらったものを植えます。

大根 絶対に虫にやられない種の巻き時を守ればすべての野菜の中で一番栽培が容易な秋冬大根。虫が大発生して先の口は3000本が全滅。あわてて巻き直したりしてなんとか野菜セット分は足りそうです。こんなことは就農以来初めてのことです。

ほうれん草 比較的虫にやられにくいほうれん草。きちんと肥料設計をして万全の栽培をしていたつもりが、収穫まじかになって虫が大発生して穴だらけ。600袋分くらいは全滅しました。巻き直したものができているので、スタートは遅くなりましたが、これから冬中出せそうです。こんなことは就農以来初めてのことです。

11月どりの葉物 一番野菜が作りやすくてたくさんできる季節。たくさん作ってマルシェなどで一山当てようとたくさん栽培しました。しかし台風でほとんどの葉物が飛ばされました。野菜セットには何とか入りましたが、二割くらいしか収穫できませんでした。就農以来初めてのことです。

12月どりの葉物 ようやく台風の影響を受けなかった野菜がたくさん良い出来で仕上がってきて、さあ出荷するぞといったときに、いきなり大霜が降りて、葉物という葉物が真っ白に枯死して出荷不能に陥りました。こんなことは就農以来初めてのことです。幸い復活してきて出荷は遅れながらもできそうです。

 

今年は初めての社員も入り、飛躍の年にしてやろうと意気込んでいたのですが、正直納得できるようなものではありませんでした。やはりそれは天候のせいなのですが、これからもしかしたらどんどん天候は変わっていくのかもしれません。就農してから今までの経験は通用しないのかもしれません。天候不順に強い野菜作り。いままでよりももっと真剣に野菜に土に向かい合っていく必要があるのかと思います。がんばります。